30歳男、仕事を失って離婚されたけど、良かったこと。

一口に”離婚”と言っても、色んなケースがあると思います。僕の場合は『離婚した』…と言うより『離婚された』と言ったほうが正確だと思います。なぜ離婚されたかというと、30歳になったばかりの結婚1年目の冬に事故に遭い、それが原因で仕事を失ったからです。いわゆる甲斐性なしの夫になって妻から離婚を告げられた。これが真相です。そう聴くと…なんて薄情な妻…と思う人も居るかもしれませんが、一番の原因は、仕事を失ってから、なかなか立ち上がろうとしなかったからです。まじめに積み上げて来たものが、一気になくなると男はふさぎこんでしまいます。でも女は、そんな心の弱い男に愛想をつかす。…今考えると当然のように思います。子供は居ませんでした。それがせめてもの救いです。離婚が決まったとき、妻に言われた言葉を今でも覚えています。『あなた…ほっとした顔になったね』…と。僕はその時、自分の正直な気持ちが表情に出てしまったと思いました。結婚するまでは結婚って、夫婦二人だけのものだと思っていましたが、実際に結婚をしてみると、両家の親戚や兄弟などの世間体を気にして、自由に生きてなかった気がします。もちろん、これも色んな性格の方がいらっしゃるので、一概には言えませんが、僕の場合は型にはまった生活に向いていませんでした。妻の姉夫婦は歯科医で、実家は土建業を経営していて、僕も何とか大手建設会社に勤めてはいたのですが、こういう世間体という名の、目に見えない競争にプレッシャーを感じていたのかも知れません。しかし離婚によって、僕は再び自由を手にすることができました。離婚後、僕は自分の才能で生きていくことを決意して、組織に属しない生き方を選びました。具体的に言うとカメラを片手に旅をしながら、生きているみたいな感じです。ただし断っておきますが、金銭的には不安定です。ただ収入は少ないですが、結婚していたときより自由なお金は増えました。また一番増えたのは時間です。とはいっても毎日遊んでいるわけではなくて、好きな仕事ができるようになった…という意味です。今は結婚という束縛からの反動で、まったく逆の人生を歩んでいます。ただ最後に…みなさんにアドバイスをすると、僕の生き方が、すべての人に向いているか?…といえば違うと思います。堅実に家庭を持って、子供を育て、生きて行くことに生きがいを感じる方もいらっしゃると思います。離婚に色んなケースがあるように、結婚にも色んなケースがあるので、自分にとって正直な生きかたは何か?を…もう一度考えてみることが大切だと思います。